インプラントについて

  • インプラントの利点
  • ・固定式なので、安定性がよく、食物を噛み砕く事ができる。
    ・自分の歯と同じような感覚で噛む事ができ、食べ物の味や感触が良くわかる。
    ・ブリッジによる治療と違い、周りの歯を傷つけない。
    ・インプラントが、あごの骨がやせるのを防ぐと言われている。

 

  • インプラントの欠点
  • ・インプラントを植立する為の手術が必要である。
    ・強度の糖尿病などの疾患の場合、インプラントが出来ないことがある。
    ・歯触りが鈍い。
    ・費用がかかる。
    ・ブリッジや入れ歯より、治療期間が長い。

インプラントの成功率90%以上の本当の意味

  •  インターネット検索で表示される「インプラントの成功率90%以上」の記載、どういった意味か分かりますか?
    この90%以上の「成功率」と言うものがくせ者で、「5年保ったら成功」という科学的には何の根拠もない基準が一人歩きをしています。
    つまり、仮に5年と1日でインプラントが脱落しても、それは成功と見なされるのです。
    入れ歯と違って、よく噛めるといわれますが、いい加減な入れ歯しか作れない歯科医にとっては「入れ歯に比べよく噛める」ということになります。
    しかし、理にかなった「入れ歯」は、ちゃんと噛めますし生涯使えるものなのです。ですから「入れ歯に比べよく噛める」は、一般論としての「入れ歯」そのものの評価ではないことも知るべきでしょう。
    また、当然ながらインプラントであろうと、義歯であろうと、元々の自分の歯以上に機能すると言う事は残念ながらありません。

インプラントの安全性について

  •  安全性といっても、見方によって答えは正反対となります。一般に用いられるインプラントはチタン製のため、生体親和性は高く安全といえます。 このことは、骨折の固定に用いるチタンプレートと同様です。
    決定的な違いは、骨折の固定の場合、プレートが体外に露出することはありませんが、インプラントの場合歯茎から露出しています。
    インプラントは通常の義歯と違い手術が必要になりますから、生体を傷つけることになりますし、異物が突き刺さるために感染の危険性が高まります。
    また手術は、埋め込むときより外すときの方が大変です。上手くいかなかったインプラントを除去するのは、非常に大変です。

    インプラント治療は幅広い知見を元に判断をする必要があると考えます。
    治療の判断に迷いがある方、治療のことが今いち理解できていない方へは、病状に沿った説明と治療方法をご説明させていただきます。

    皆様がご自分の歯と出来るだけ長くお付き合いできることを心よりお祈り申し上げます。




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